中央検査部

中央検査部では診断・治療に必要なデータを正確・迅速に臨床に提供しています。血液や尿の検査、感染症や遺伝子の検査、がんを診断する検査、心電図や超音波の検査、輸血や採血など極めて広い分野の業務を担当しています。その他にも感染対策、栄養管理、糖尿病療養などのチーム医療や健診業務にも積極的に取り組んでいます。

通常の検査は採血後1時間以内に結果を報告できる体制で実施しています。また、夜間休日を含め24時間体制で実施しています。

スタッフは高度の知識と技術の習得はもちろん、人にやさしく接することの大切さを心掛け、常に安全安心の医療を提供するために頑張っています

生理検査 (健診業務を含む）は、体内の情報を画像化・数値化して体の状態を直接調べる検査です。

心電図検査・呼吸機能検査

不整脈や肺活量、動脈硬化等を調べます。

項目：ホルター心電図、トレッドミル、呼気NO、血圧脈波、皮膚再灌流圧など

超音波検査

体の表面から超音波をあて、臓器の状態や大きさ、血液の流れ等を調べます。

項目：腹部、心臓、血管(頸動脈や下肢静脈・動脈)、体表(乳腺や甲状腺)など

神経機能検査

脳や神経・筋から発生する電気信号を記録し、神経系の働きや異常を調べます。

項目：脳波検査、神経伝導検査、睡眠時無呼吸検査など

その他

聴力検査、術中モニタリング、新生児聴覚検査など生理検査室以外で行う検査にも関わっており、他職種のスタッフと連携して業務をしています。

自動分析装置2台と免疫測定装置2台が搬送機と連結し、測定から検体保管までを行い、肝機能や腎機能の項目、腫瘍マーカーやホルモンなど70項目以上の検査を実施しています。

また夜間、休日も60項目以上の検査に24時間対応しています。

感染症の項目についてはコンタミネーションによる偽陽性を防ぐため、専用の採血管と独立した専用の機器を用いてスタンドアローンの検査を実施しています。

精度の高い検査データを報告するためには日頃からの機器のメンテナンス、精度管理がとても重要です。一定の精度を保つために日々の精度管理はもちろん、医師会や日本臨床検査技師会などの外部精度評価にも積極的に参加しています。

主に血液の有形成分(血球)を検査する「血球数算定検査(血算)」と液体成分(血漿)を検査する「凝固・線溶検査」を実施しています。

当院は診療科に血液内科を有しており、骨髄検査も高い頻度で実施しています。

骨髄穿刺は病棟や外来に検査技師が出向き、医師によって採取された骨髄の標本をその場で作製します。

骨髄検査では疑われる疾患により、普通染色の他にエステラーゼ染色や鉄染色なども行っています。

尿、血液、喀痰、便等の検体を培養して検出された病原菌の同定・薬剤感受性を調べています。また、遺伝子検査で、コロナウイルスや結核菌、薬剤耐性菌の検査をしています。他にチーム医療の一環として、ICT(Infection Control Team)やAST(Antimicrobial Stewardship Team)に参加し、地域医療に貢献しています。

当検査室は、土日祝も必要に応じて細菌検査所属技師が出勤しています。