点滴には特効薬が入っている!?| 関東労災病院(元住吉、武蔵小杉)

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総合内科 副部長: 丹羽一貴
薬剤部: 内田裕之

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「点滴」って効くの?

疑問をもつ女性のイラスト

「かぜ」になったら、病院で点滴を受けると早く治ると思っていませんか?
あるいは「かぜ」で病院を受診したら、点滴を勧められて、そのおかげで体がとても楽になった!という経験をした方もいるでしょう。

「かぜ」で点滴を行うのは、特に「胃腸かぜ」と呼ばれるウイルス性腸炎により発熱、嘔吐、下痢がある場合など、体の水分を多く失ってしまう「脱水症」や飲んだり食べたりできないような状態に対して、医師が必要と判断した場合です。
水分を補給する目的での「点滴」ですが、ここに「かぜ」、「ウイルス」、「下痢」に直接効く薬は入っていません。
一般的に、咳、鼻水、咽頭痛といった症状が主である「かぜ」に対しては、水分摂取が可能な状態であれば、点滴を行う必要は低いと考えています。

ただし、確かに「脱水症」の状態となっている際に、点滴により水分を補給すると、体のだるさは幾分か軽快することは経験的に知られています。
普段より血圧が下がっている、急に動けなくなってしまった、尿が出なくなったなどがなく、緊急で点滴を行う必要がない場合は、まずはかかりつけ医、開業医を受診してみてはいかがでしょうか。

「点滴」の役割

点滴のイラスト

少し難しい話ですが、点滴の役割は、医学の教科書に以下のように記載されています。

「脱水や出血、絶飲食などで大量の水分や電解質、糖液、薬剤などの投与を必要とする場合」
「薬液の血中濃度を一定に保つ必要がある場合」
「薬剤の持続的投与が必要な場合・救急時の血管確保が必要な場合」
「術前・術中・術後の静脈路の確保」、「身体侵襲のある検査などで、疼痛やショックの生じる恐れがある場合」
などにのみ使用。

  • “症状が非常に重篤である場合”
  • “高齢で体力・余力がない場合”
  • “点滴にて薬剤を使用する必要がある疾患である場合”

でなければ、夜間に緊急で点滴のみ受けるという必要があることはほとんどありません。

「経口補水液」という新たな選択肢

経口補水液のイラスト

「かぜ」の場合、熱、嘔吐、下痢で水分を失いやすい状況となります。
のどの痛みがあれば、水分を取りづらくなることもあるかもしれません。
常温もしくはやや温めた飲み物で、水分摂取をこころがけて下さい。

嘔吐、下痢がある場合でも、こまめに、少量ずつでも、水分摂取をすることは非常に重要になります。

のどの痛みがある場合には、頻回でなければ、空腹時であっても、まず解熱鎮痛薬を服用し、症状の改善をみて、水分摂取を行うことも可能です。
街中の薬局では、「経口補水液」といって、点滴を行うのと同じような水分補給効果の高い飲料も販売されていますので、活用してみてはいかがでしょうか。

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