脳神経外科専門医3名と血管内治療専門医3名(うち指導医1名)が常勤しており、開頭手術と血管内治療の両方について専門医による高度な医療技術を提供できる体制となっています。開頭手術については従来型の顕微鏡に加えて、最新型の外視鏡を2022年に導入し精度の高い手術が可能となっています。
手術が必要な脳動脈瘤に対しては、開頭クリッピング術あるいはコイルやステントを用いた血管内手術のうち患者さんごとに安全性・確実性がより高い方法を提案いたします。特に従来は治療困難だった大型動脈瘤に対して、フローダイバーターステントという特殊な器具を用いた最先端治療が可能となっています。この治療は限定された施設のみで可能であり、川崎市では当院が唯一の実施施設です。
脳梗塞の原因となる頸動脈や脳動脈の狭窄に対しては、頸動脈ステント留置術や頸動脈内膜剥離術あるいはバイパス手術を行っています。
脳腫瘍の外科的治療では術中ナビゲーションシステムや術中蛍光診断の補助下に確実で適切な腫瘍切除を行っています。また院内で高精度放射線治療も可能となっております。
超急性期脳梗塞に対しては神経内科と共同で血栓溶解療法(t-PA静注)および機械的血栓回収療法を積極的に行っています。
脳卒中専門医5名が常勤しており、脳卒中学会より一次脳卒中センター(PSC)として認定されています。
当科の学会認定施設
- 日本脳神経外科学会 専門医訓練施設
- 日本脳神経血管内治療学会 研修施設
- 日本脳卒中学会 研修教育施設