がんのリハビリテーション

がんのリハビリテーション 当院は国から指定を受けた都道府県がん診療拠点病院として、院内の医師・看護師をはじめ、患者さんに関わるスタッフ、地域における医療・福祉・介護の方々とも連携、情報交換を行い、多職種からなる包括的チームアプローチを行っています。 がんの治療、またはがんの進行の過程において、体力低下によって生じた身の回り動作、歩行、食事などの日常生活動作の障害は、QOL(生活の質)を低下させてしまいます。がんのリハビリテーションでは、これらの低下した機能の回復を援助する事はもちろん、早期退院や社会復帰を援助しています。

がんリハビリテーションの対象

●がんによる手足の麻痺
●舌や喉のがんにより、話すことや食べ物を飲み込む障害
●がんの手術後の手足のむくみ
●抗がん剤や放射線治療、手術後の安静による手足の筋力や体力の低下
●開胸・開腹術後の呼吸器合併症の予防
●緩和ケアのリハビリ
など、がんそのものによる障害や、がん治療の過程で生じる障害に対応しています。

がんリハビリチームの活動内容

1. 早期離床~寝たきり・術後合併症の予防~

当院でがんに対して化学療法・手術・放射線などの治療を行い、リハビリテーションを行う患者さんは年間のべ500名以上にのぼります。
医師や看護師と連携し、身体状況に応じて離床することで、入院中に体力・筋力低下の防止に努めています。
その後、在宅復帰・社会復帰を目指します。

2. 対象者のニーズ・身体状況に合わせた運動提供と心の支援

がん患者さんのニーズ・ライフスタイルなど個性に着目し、心身評価とともに『その方らしい生活への復帰』に向けてリハビリテーションを行います。また、症状・障害だけでなく、その方の生き方・思いを大切にしています。

3. 退院・生活支援~訪問指導・福祉用具の選定・復職支援など~

退院後の環境で患者さんの能力が発揮できるよう、福祉用具や社会サービスについてアドバイスをしています。場合によっては、実際に自宅に訪問して環境調整の支援を行うこともあります。また家庭・仕事への復帰や家族に対するサポートも行います。

さまざまな病期のがん患者さんに対してサポートしています。

当院のがんリハビリテーションチームは患者さんの病気や治療の段階に応じて対応をしています。


リハ治療の段階図


1. 予防期のリハビリテーション

病気が見つかり治療を控えている時期になり、治療開始後にスムーズに介入できるようにリハビリテーションを事前に説明・実践します。患者さんが少しでも安心して治療を受けられるようにサポートしています。手術後の肺炎予防目的に呼吸体操(痰の喀出を促す)を指導することもあります。


2. 回復期のリハビリテーション

手術の痛みや治療などで生じる倦怠感などによってベッドで臥床がちになる時期になり、筋力低下や術後の合併症を防ぐために座る・立つ・車いすに乗る・歩くなどの動作練習を行ます。病気によっては食事摂取が困難になることもあり、嚥下(のみ込み)のチェック・練習をすることもあります。


3. 維持期のリハビリテーション

病気の再発・転移が見つかったり、病勢が強くなる時期にもリハビリを行います。臥床による筋力低下、心臓や肺の機能低下を防ぐために患者さんの体調に合わせて可能な限り離床を行います。また、残っている身体の機能を利用した動作を教えたり、介助用具の利用をすすめたりします。


4. 緩和期のリハビリテーション

ご本人やご家族の希望を尊重しながら対応する時期になり、ストレッチやマッサージ、基本動作の練習を行うことで、ご本人が少しでも快適に過ごせるように心がけます。自宅退院や外泊をするために、ご家族に介助方法などをアドバイスしたりします。実際にご自宅に訪問して家屋構造や動作をチェックすることもあります。

関東労災病院

〒211-8510
神奈川県川崎市中原区木月住吉町1-1
(最寄り駅:元住吉、武蔵小杉)
診療受付のご案内
月~金 8:15~11:00
(眼科のみ10:30まで)
病院代表番号(総合案内)
外来予約センター(初診)
再診予約(各診療科へ)
(平日14:00~16:30)
人間ドック予約
:044-411-3131
:044-435-5041
:044-411-3131

:044-434-6333