神経内科

対象疾患

神経内科は脳や脊髄、神経、筋肉の病気をみる内科です。体を動かしたり、感じたりすることや、考えたり覚えたりすることが上手にできなくなったときにこのような病気を疑います。症状としてはしびれやめまい、うまく力がはいらない、歩きにくい、ふらつく、つっぱる、ひきつけ、むせ、しゃべりにくい、ものが二重にみえる、頭痛、勝手に手足や体が動いてしまう、ものわすれ、意識障害などたくさんあります。

これらの症状がある時は、神経内科でどこの病気であるかを見極めることが大切です。その上で骨や関節の病気がしびれや麻痺の原因なら整形外科に、手術などが必要なときは脳神経外科に、リハビリが必要であればリハビリテーション科へなど、最良の治療の為に各診療科と連携し、診療にあたっています。

診療内容・治療方針

診療内容は問診と神経内科学的診察が中心ですが、CTやMRI、脳血管撮影などの画像検査、末梢神経伝導速度、針筋電図、脳波などの電気生理学的検査、脳液検査などを必要に応じて補助的に行っています。
当科の治療は、薬物治療が主体ですが、脳神経外科と共同して脳梗塞急性期におけるtPA治療、それに引き続く血行再建術についても積極的に施行していきます。当院には血管内治療専門医が2名在籍しており、血行再建術を施行しています。
2017年はtPA使用が19例、急性期血行再建術が27例適応となり治療しました。また、脳神経外科の他にも整形外科やリハビリテーション科などとも連携し、総合的な治療を行っています。

当院では神経内科専門医・指導医が4名在籍しており、神経難病に対して診療、治療にあたっています。当院名誉院長である柳澤先生も定期的に外来を行っており、診断、治療に苦慮する症例についても協力して診療にあたっています。
治療方針が確定され、他院での診療が可能と判断された時点で、紹介医もしくはかかりつけ医での診療に切り替えていただくといったように、地域医療連携を進めて参ります。

※医療関係者の方へ
当科の受診において紹介状をお持ちでない患者さんには予約をお取りいただいております。また、緊急を要する場合は恐れ入りますが、事前にご連絡をお願いいたします。

得意分野

脳血管障害

脳神経外科と共同して急性期症例の受け入れを積極的に行っております。適応症例に対してはtPAによる再開痛療法を行い、血管内治療が必要な症例についても積極的に治療を行っております。急性期治療に引き続き保存的治療、および専門のリハビリ科と協力しながらリハビリ治療を行っていきます。

顔面けいれん、痙性斜頸・書痙、四肢拘縮

疾患原因筋に対するボツリヌス毒素(ボトックス)療法を行っております。内服治療と並行して各疾患に対してボトックス注射を施行し、症状の改善に役立っております。2017年は51例の症例に対してボトックス治療を施行しております。

頭 痛

主に慢性反復性頭痛に対し、頭痛専門医を中心とした診療を行っています。薬物治療だけでなく、頭痛ダイアリーの使用や生活指導などにも力を注いでいます。

パーキンソン病および関連疾患

診療および特殊検査により確実な鑑別を行い、適切な治療薬の選択・調整を心がけています。症状に応じた抗パーキンソン病薬の調整には医師の知識や経験を必要とするため、熟練した医師が診療・指導にあたっています。

多発性硬化症

大脳誘発電位やMRIによる病態・病変分布の把握を行っています。再発急性期におけるステロイドパルス治療や再発予防のためのインターフェロン治療などを積極的に行っています。

神経難病支援

十分な精査を行い診断や病状の把握に努めており、在宅療養指導を含めた総合的な対応を行っています。他との連携をとりながら、胃瘻増設(PEG)や非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)の導入なども行っています。

不随意運動

身体が勝手に動いてしまう不随意運動には様々な種類があるため、十分な診療、検査により、その特徴をとらえ、その種類に応じた治療を行っています。

その他

脳炎、髄膜炎、てんかん、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群など、多様な神経内科疾患に対応可能です。免疫性神経疾患に対する外来での免疫グロブリン大量静注療法も行っています。

診療実績

 MDC6名称 2017年度
件数
1 脳梗塞 89
2 脳脊髄の感染を伴う炎症 16
3 てんかん 15
4 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 12
5 多発性硬化症 12
6 パーキンソン病 9
7 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) 6
8 脳の障害(その他) 5
9 脳血管障害 4
10 運動ニューロン疾患等 4
11 未破裂脳動脈瘤 3
12 一過性脳虚血発作 3
13 眼球運動障害 2
14 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 2
15 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 頸部 2
16 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 2
17 誤嚥性肺炎 2
18 体液量減少症 1
19 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 1
20 頭蓋・頭蓋内損傷 1

ガイドライン一覧


   ● 神経内科診療ガイドライン(pdf)


診療スタッフ

土屋 敦史(つちや あつし)
**
役   職 部長
専 門 分 野
神経内科一般
血管障害
所 属 学 会 日本内科学会
日本神経学会
日本脳卒中学会
日本脳神経血管内治療学会
指導医
指導医
専門医
専門医
資   格
 
出 身 大 学
高知大学 平成13年卒業
メッセージ  
論文や著書
土屋 敦史, 高田 達郎, 野越 慎司, 大塚 快信, 渡邉 裕文, 吉江 智秀, 和久井 大輔, 長島 梧郎, 植田 敏浩 塞栓除去デバイスにて完全開通が得られた内頸動脈閉塞症の一例 脳卒中 Vol. 33 (2011) No. 2
Tsuchiya A, Akiyama H, Hasegawa Y. Spinal sarcoidosis presenting with epiconus syndrome. Intern Med. 2014;53(21):2529-32. Epub 2014 Nov 1.
土屋 敦史, 鈴木 孝昭, 渡邉 裕文, 大島 淳, 秋山 久尚, 長谷川 泰弘 単純CTにおいて静脈洞内の異なる吸収域が混在する所見が脳静脈洞血栓症を疑わせた1例 脳卒中 (0912-0726)37巻1号 Page17-20(2015.01)
土屋 敦史(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 神経内科), 富永 泰弘, 鈴木 孝昭, 芳賀 吉輝, 大島 淳, 秋山 久尚, 長谷川 泰弘 頸椎前方固定プレート除去術が契機となって発症した内頸動脈解離の1例 脳卒中 (0912-0726)38巻3号 Page168-172(2016.05)
Takamichi Hijikata, Eiichi Baba, Kazutaka Shirokane, Atsushi Tsuchiya, Motohiro Nomura. Dissecting vertebral artery aneurysm presenting regrowth after stent-assisted coil embolization in acute stage. J Clin Med Res. 2018;10(6):527-530.
鈴木 衛(すずき まもる)
**
役   職 治療就労両立支援センター予防医療部長
神経難病センター長
専 門 分 野
神経内科一般
神経変性疾患
所 属 学 会 日本内科学会
日本神経学会
日本本脳卒中学会
日本神経感染症学会
日本臨床神経生理学会
日本職業災害学会
日本認知症学会
日本パーキンソン病・運動障害疾患学会
日本医師会
指導医
指導医
専門医
  
  


     
認定産業医  
資   格
 
出 身 大 学
昭和大学 平成3年卒業
メッセージ 地域医療に貢献したいと思います。
論文や著書  


笠井 英世(かさい ひでよ)
**
役   職 非常勤
専 門 分 野
頭痛  
所 属 学 会 日本内科学会
日本神経学会
日本頭痛学会
    
認定医  
指導医
認定医・指導医
認定産業医
資   格
 
出 身 大 学
昭和大学 平成16年卒業  
メッセージ  
論文や著書  


柳澤 信夫(やなぎさわ のぶお)
**
役   職 名誉院長(非常勤)
専 門 分 野
  
所 属 学 会   
資   格
 
出 身 大 学
  
メッセージ  
論文や著書  







関東労災病院

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