救急総合診療科

救急総合診療科の概要

当院は地域支援病院、災害拠点病院として、1次~3次救急患者を中心に、横浜東部、川崎南部地区から救急患者を受け入れています。当院は31専門診療科を有しており、それぞれの専門性を活かしながら、地域のニーズに合った医療を展開しています。当科ではER方式による初期救急診療と集中治療室・一般病棟での入院診療(診断未確定例や急性期全身管理が必要な症例)を行っています。 

1.救急搬送患者・外来患者の診療

当院は中原区における地域医療支援病院であり、その責務を果たすべく、地域における救急疾患の患者や地域医療機関からの紹介患者の受け入れに力を入れることが病院の方針となっております。当科は平日日勤帯(8時15分-17時)の1次~2次救急の内因性救急、24時間365日3次救急(内因性救急患者のみ:心肺停止、循環不全、呼吸不全、意識障害、急性中毒など)を受け入れています。臓器別診療科が選定できないような病態についても初期診療を行い、適切なトリアージと診断を行っています。また重症外傷患者の場合には外科系診療科と協働して全身管理を担当しています。

2.集中治療管理
集中治療室(ICU/HCU)においては、入室基準に沿って術後患者および救急重症患者のトリアージと全身管理を行っています。当科は各診療科と協働して病態に応じて主担当診療科を決定して、内科的全身管理を中心に24時間365日集中治療管理を行っています。平日7時45分と17時の2回、土日祝日9時に、当科と各診療科が出席するカンファレンスを行って、ICU/HCUの全入室患者の診療方針を決定しています。

3.一般病棟管理
集中治療室の入室基準を満たさない患者、軽症から中等症の救急患者については、一般病棟で内科管理を行っています。内科系Common Disease、一般感染症、多臓器にまたがる傷病、多様な問題を抱える症例を中心に診療しています。特に高齢者における老年症候群の診療においては、医学的問題だけでなく、介護・福祉問題、倫理的問題を含めた多重的アプローチを行って、病気だけでなく、全人的な診療を行っております。また一般感染症については、感染治療管理部と協働して、感染症診療の原則に基づいて、適切な抗菌薬使用を行い、感染症の治療だけでなく、原因の特定と治療も並行して行っています。

これまでの経緯

2012年末までは、
・「総合内科」が内科救急診療と内科初診外来(検査異常や慢性疾患)、感染症診療を中心に行い、
・「救急科」が救命救急型の3次集中診療と外傷救急を行なってきました。
外傷系と3次救急系をそれぞれの科が別々に行っていました。これらの2つの診療科が同じ救急室にいながらも、協働することなく別グループとして機能しているのは、医局制度の縮図を見ているようでした。しかしながら、疾病構造の変化や当院を含めた地域全体の医療環境の変化を強く感じるとともに、新しい考えを持った医師たちが集まったことによって、内科領域と外傷領域の初期診療を包括的に行う「救急総合診療科」を立ち上げることに至りました。3次救命救急からER型に移行するという決断は、専門診療科の一つに過ぎなかった救急科や総合内科を、横断的な診療科として院内全体の診療の質を底上げする診療科になり、地域の医療ニーズに応えたいという願望から生まれました。

これから

 将来的には人員拡充を図って、2交代勤務によるER方式の救急外来と急性期病棟管理・集中治療を、より高い質と密度の濃いレベルで行いたいと考えます。超高齢化社会において、特に都市部では必要となる医療が急速に変化しています。そのような状況の中で、従来の3次救命救急型からシフトしたER型の総合診療体制の強化が、地域を救う方法であり、その体制を創り上げていくのが我々の使命です。

診療実績

集中治療管理実績(2016年4月?2017年3月)

救急総合実績円グラフ

 一般入院診療実績(2016年4月?2017年3月)
 入院件数  400件    
 平均年齢  69.0歳    
 平均在院日数  17.6日  ICU症例 101件
 平均病床数  19.3床  HCU症例 122件

 

入 院 症 例 2016年度
件数
1 肺炎、誤嚥性肺炎 68
2 来院時心肺停止 42
3 尿路感染症 35
4 アナフィラキシー 28
5 敗血症 21
6 急性アルコール中毒 17
7 急性薬物中毒 13
8 ウイルス感染症 10
9 うっ血性心不全 10
10 糖尿病性ケトアシドーシス 9
11 蜂窩織炎 9
12 急性胃腸炎 8
13 低カリウム血症 8
14 インフルエンザ 6
15 間質性肺炎 6
16 髄膜炎・脳炎 6
17 痙攣発作 6
18 熱中症 5
19 慢性閉塞性肺疾患 5
20 その他 88

診療スタッフ

小西 竜太(こにし りょうた) (総合内科・医療マネジメント)
**
役   職 部長
専 門 分 野
総合内科
病院管理
医学教育
所 属 学 会 日本内科学会
日本医療・病院管理学会
日本病院総合診療医学会
指導医・総合内科専門医
社会医学系指導医
認定病院総合診療医
資   格
  
出 身 大 学
北海道大学 平成14年卒業
メッセージ    
論文や著書    
早野 大輔(はやの だいすけ)
**
役   職 副部長
専 門 分 野
救急・集中治療
災害医学
放射線医学
所 属 学 会 日本救急医学会
日本医学放射線学会
日本蘇生学会
日本高気圧環境・潜水医学会
日本呼吸療法医学会
社会医学系専門医協会
日本臨床救急医学会
日本救急医学会関東地方会
指導医・救急科専門医
放射線科認定医
指導医
高気圧酸素治療専門医
専門医
指導医
評議員
幹事
資   格
【標準教育】
日本救急医学会認定 ICLS インストラクター・ディレクター
              /指導者養成ワークショップディレクター
ISLSファシリテーター
JATECインストラクター
母体救命J-MELSベーシックコースインストラクター
【災害関連】
日本DMAT隊員・統括DMAT認定者
日本災害医学会 MCLSインストラクター
【その他】
ICD(インフェクションコントロールドクター)
臨床研修指導医
出 身 大 学
昭和大学 平成10年卒業
メッセージ   
論文や著書   


名倉 功二(なぐら こうじ)
**
役   職 医員
専 門 分 野
総合内科  
所 属 学 会 日本内科学会
日本臨床腫瘍学会
日本感染症学会
日本緩和医療学会
日本プライマリ・ケア連合学会
認定医・総合内科専門医
  
  
  

資   格
 
出 身 大 学
北海道大学 平成17年卒業 
メッセージ 患者さんの抱いている問題を解決できるよう、日々努力いたします  
論文や著書  


横須賀 公三(よこすか こうぞう)
**
役   職 医員
専 門 分 野
総合内科
救急医学
医学教育  
所 属 学 会 日本内科学会 認定医  
資   格
 
出 身 大 学
昭和大学 平成19年卒業
メッセージ   
論文や著書  


泉 富士恵(いずみ ふじえ)
**
役   職 医員
専 門 分 野
救急
集中治療
所 属 学 会 日本内科学会
日本救急医学会
日本集中治療医学会
日本感染症学会
総合内科専門医
救急科専門医
​専門医
  
資   格
 
出 身 大 学
産業医科大学 平成20年卒業
メッセージ 全人的医療を行うべく、全身管理をサポートします。
論文や著書  


高橋 直樹(たかはし なおき)
**
役   職 医員
専 門 分 野
救急医学
総合内科学
社会医学(産業医学)
所 属 学 会 日本救急医学会
日本内科学会
日本抗加齢医学会
日本旅行医学会
日本集中治療医学会
日本循環器学会
日本プライマリ・ケア学会
日本中毒学会
日本外傷学会
日本集団災害医学会
日本産業衛生学会
日本医師会
救急科専門医/ICLSコースディレクター
総合内科専門医・指導医/JMECCインストラクター
抗加齢医学専門医
認定医







認定産業医
資   格
社会医学系専門医協会 社会医学系専門医
日本外傷診療研究機構 JATECインストラクター
外傷手術臨床解剖学的研究会研修終了
臨床研修指導医
出 身 大 学
産業医科大学 平成20年卒業
メッセージ どんなに病状が深刻でも、どんなに今まで救えなかった病態でも、限られた時間の中で可能性を見出し、「患者さんの命を救いたい!」一心で各専門職と連携しながら診療しております。しかしながら、医学は不確実で多様性に富んでいること、ハイリスクの患者さんも増えてきていることから、どんなに人事を尽くしても救命できないことがあることも事実です。
かかりつけ医を持ち、病気や症状が重篤化する前に受診すること、食事、運動、睡眠、清潔など基本的な生活習慣に日頃から気をつけることなど、病気の早期発見、予防に努めることも大切であると思っています。
救急外来では、一般の診療では対応できない救急度、重症度の高い方を優先しております。救急車の適正利用にご協力ください。
論文や著書  


島袋 彰(しまぶくろ あきら)
**
役   職 医員
専 門 分 野
総合診療
家庭医療
医療教育
所 属 学 会 日本プライマリ・ケア連合学会
日本内科学会
国際渡航医学会
家庭医療専門医
総合内科専門医
専門医(Certificate in travel health)
資   格
出 身 大 学
自治医科大学 平成19年卒業
メッセージ   
論文や著書   


山田 篤史(やまだ あつし)
**
役   職 医員
専 門 分 野
総合内科
所 属 学 会 日本内科学会
  
資   格
 
出 身 大 学
東邦大学 平成26年卒業
メッセージ 患者さんの役に立てるよう努力致します。
論文や著書  




救急総合診療科スタッフ募集

 関東労災病院救急総合診療科ではスタッフ医師を募集しております。

・日本内科学会認定内科医・総合内科専門医で内科救急や集中治療分野で診療を行いたい医師
・総合診療医・家庭医専門医で病院急性期ケアを中心に診療を行いたい医師
・救急専門医や集中治療専門医で総合診療のフィールドで診療を行いたい医師

救急搬送数7600台/年、集中治療管理(ICU/HCU)1200件/年、一般入院診療400件/年があり、豊富な診療経験を身に付けることができます。臓器別専門診療科との診療連携体制も強固であり、非常に働きやすい環境となっています。現在、6名のスタッフ医師で切り盛りしており、ハードワークながらも救急〜集中治療〜総合内科病棟と充実したワークライフを送っています。常に私達は医療の質改善と医療安全の向上を心がけて、エビデンスに基づいた標準的で質の高い診療を目指しています。

 随時見学を受け付けています。
 スタッフ一同お待ちしております。
 連絡先:お問い合わせフォーム






関東労災病院

〒211-8510
神奈川県川崎市中原区木月住吉町1-1
(最寄り駅:元住吉、武蔵小杉)
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再診予約(各診療科へ)
(平日14:00~16:30)
人間ドック予約
:044-411-3131
:044-435-5041
:044-411-3131

:044-434-6333