発熱のはなし

            丹羽一貴
           
   
          
        感染症内科 副部長 丹羽一貴
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注:主に“成人”の場合について記載しています。

■「発熱」とは?

医学的には体温37.5度以上を発熱と言います。
※ 体温には個人差がありますので、37.4度以下でも発熱と考えらる場合もあります。 

■「発熱」は体に悪いものなのか?
発熱の原因の一つである「感染症」に対しては、発熱することによって免疫系を活性化 させ、感染の原因微生物(病原体)の増殖をおさえるための正常な反応と言われています。 

■「発熱」を起こす病気って何?            
“急な”発熱の主な原因 (目安:発熱より1週間以内)  
・ 感染症  など “慢性的な”発熱の原因 (目安:発熱より3週間以上経過)  
・ 感染症 (感染性心内膜炎、骨髄炎、結核などの慢性経過を来す感染症)  
・ 膠原病 (関節リウマチ、SLEが代表的な疾患)  
・ 悪性腫瘍:癌 (腫瘍熱)  
・ 内分泌異常:ホルモン異常 (副腎・甲状腺機能異常)  
・ 血栓・塞栓症 (深部静脈血栓症など)  
・ 薬剤熱 (薬剤の副作用による発熱)  など 
 
■熱が出たら“すぐに”病院に行かないといけない?            
病気は、早期発見・早期治療が理想的ではありますが、発熱が出て“すぐ”(1日以内など)病院を受診して、検査をしても発熱の原因がわからないことが多いのが現実です。その 場合、解熱鎮痛薬による対症療法(症状に応じた薬による治療:発熱→解熱薬、咳→鎮咳薬、痰→去痰薬 など)が行われることが多いと思いますが、場合によっては、必要のない検査・薬が使用され、副作用が出てしまう可能性もあります。            

次項「できるだけ早く病院を受診した方がよい場合」に当てはまらない場合などでは、市販の解熱薬・総合感冒薬などを上手に利用し、症状出現の翌日以降・日中に、開業医・かかりつけ医、また症状に合わせた専門医のいる一般外来を受診することも検討して下さい。            

また“慢性的な”発熱は、特に専門的な対応が必要になることがありますので、夜間・ 救急外来ではなく、日中の一般外来の受診を検討して下さい。 
 
■“急な”発熱で、「できるだけ早く病院を受診した方がよい場合」はどんな時?    
発熱に加えて、以下に当てはまる症状がある場合などでは、夜間・救急外来もふくめて、できるだけ早く病院を受診して下さい。症状について不安がある場合、受診した方がよいか迷う場合は、受診前に電話にて問い合わせ頂くことも可能です。

   
意識が悪い(ぼーっとしてしまう、名前や生年月日が言えないなど)
普段より明らかに血圧が下がっている
呼吸がすごく苦しい
部位を問わず“激痛”がある
数時間の経過で立ち上がれなくなった
寒気を伴う我慢のできないガタガタとした震え(歯がカチカチしたり、布団をかぶっても止まらない震え)がある
数日間水分がとれていない(注:短期的には食事よりも水分摂取が重要)
抗癌剤や免疫抑制剤(ステロイドなど)を使用している など
   
夜間・救急外来は各科の専門医による診察ではなく、その日の当直医による診察となります。必ずしも、症状・疾患に応じた専門医による診察となりませんので、御注意下さい。


■発熱の療養時に注意することは?            
療養を行う中で重要なことに「水分摂取」があります。食事は、数日間の絶食であれば、重大な問題となることはありません。しかし、「水分摂取」は非常に重要であり、高齢者など体力のない方で、発熱、嘔吐、下痢がある場合などは1~2日で脱水症を起こします。症状はつらいですが、できる限り、少量ずつでも経口補水液やスポーツドリンクといった、電解質(ナトリウム・カリウム)や糖質の含まれた水分を摂取するよう心がけて下さい。また、液体での摂取が難しい場合は、ゼリー状の製品も販売されております。

          
 

 

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