犬による咬み傷

              
   
          
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 近年のペットブームで犬を飼う人が増え、それに伴い犬に咬まれてケガをするケースも増えています。
 犬咬傷は子供と中年女性に多いようです。これは中年女性が飼育を担当し、また、訪問先で犬と接触することが多いからです。咬まれる原因としては、なでようとして手や腕を伸ばして咬まれたり、のぞき込んだときに唇や鼻を咬まれたりします。

 実際咬まれた場合、犬の口の中は細菌が多く不潔なため、非常に化膿しやすい特徴があります。日本でも犬咬傷による破傷風で、死亡した報告もあります。
また、犬咬傷で発生する狂犬病は、犬のワクチン接種が普及した日本ではこの50年間、発生した報告はありません。しかし、海外では年間5万人が発症しています。また、キツネやアライグマといった犬以外の動物での狂犬病発生例もあります。
今後はさまざまなペット動物の輸入が増えると犬以外の咬み傷で起こる狂犬病の予防について配慮しなければなりません。

 犬咬傷の処置では、まず傷をよく洗浄します。細菌の数を減らし感染を防ぐ効果があるからです。犬の咬み傷は深く、なかなか自宅では十分な洗浄はできません。基本的に傷は縫合しないで開いたままの傷(開放創)とします。縫ってしまうと細菌を傷の中に閉じ込め、膿が傷の中にたまり、感染が悪化してしまうからです。しかし、咬まれた部位や損傷の程度によっては縫合することもあります。そして感染予防に抗生物質の早期投与が重要です。さらに破傷風の予防注射も必要になります。
 犬咬傷を防ぐために、咬み癖をつけないためにも飼い主は犬に人間が優位と思わせる学習をさせなければなりません。また、かわいいからといって不用意に犬を撫でたり、犬同士のケンカの仲裁で手を出したりしないことです。また、犬の顔をのぞき込まない、においに対して犬は敏感なので飲酒後に犬をかまわない、用もないのに犬の縄張りに入らないことが大切です。犬の行動や習性を学び咬まれないように気をつけましょう。
 犬咬傷は悪化すると治療に非常に時間がかかる上、命にかかわる場合もあります。傷跡も目立ちやすいので、もし犬に咬まれたら早めに病院を受診しましょう。
犬による咬み傷
   
こちらの特集は神奈川新聞に掲載された『大丈夫ですか?心と体』を当院ホームページ用に再構成したものです

 

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