子供のやけど

            荻野浩希
           
   
          
        形成外科 部長 荻野 浩希
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 こどもは何にでも興味を持ち、親がちょっと目を離した隙にやけどをします。特に1~2歳の幼児で多いのは、テーブルの上に置いたラーメンやカップ、ポットに手を伸ばして熱い中身をひっくりかえし、顔から胸、腹まで浴びてやけどをすることです。また、炊飯器、電器ポットや加熱式の加湿器の蒸気を触って手にやけどをします。蒸気によるやけどは熱湯より高温のため深くなり、ときには指がひきつれてしまいます。

 子供の皮膚は薄いので同じ温度でも大人に比べてやけどが深くなります。熱いものを取り除いても少しずつやけどが進行するため、30分間は冷やしてから病院を受診します。早い時期に十分冷やすことがやけどの進行を防ぎます。手のやけどの場合は、洗面器に水道水と氷を入れて、その中に手を入れます。やけどの面積が広い場合には、ガーゼのハンカチやきれいなタオルを同じように洗面器につけ、絞ってから患部に当てます。タオルが暖まったら交換します。子供には30分は長くがまんできないので、好きなビデオを見せたりしながら冷やしましょう。
 アロエや馬の油など民間療法をする方がいますが、感染や皮膚炎を合併しますので、冷やした後はきれいなタオルで覆い、アイスノンや氷のうで冷やしながら病院に行き適切な治療を受けましょう。

 赤くなる程度でしたら数日で治ります。水疱を作るようなやけどでも2、3週間ぐらいで治る場合は、あとも盛り上がらずきれいになります。しかし、治るまでに1ヶ月以上かかる場合は、あとが盛り上がり、ときにはひきつれを起こしますので治療が必要になります。特に手や指を蒸気でやけどしたときには、時間とともにひきつれるので「ひきつれ予防」に指を伸展させる装具をつけなければなりません。
やけどの一番の予防は、子供の手の届く所に熱い物を置かないことです。ポットや炊飯器は床などに置かないようにし、カップなどは手の届かないテーブルの真ん中に置きましょう。アイロン掛けをするときもアイロンから目を離さず、使用後はすぐに片付けます。
 子供のやけどはほとんどが大人の不注意から起こります。ちょっとした気遣いで防げますので用心しましょう。
こどもの火傷_胸 こどもの火傷_手
   
こちらの特集は神奈川新聞に掲載された『大丈夫ですか?心と体』を当院ホームページ用に再構成したものです

 

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