アトピー性皮膚炎

            足立真
           
   
          
        皮膚科 部長 足立 真
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 「アトピー」とはギリシャ語で「奇妙なもの」という意味です。
 歴史的にはローマ時代の書籍にも記載があります。「アトピー性皮膚炎」は慢性的に湿疹・皮膚炎を繰り返す病気ですが、アレルギーだけが原因ではありません。親族にこの病を起こした人がいるなど、遺伝的な要素があり、発症の引き金となる環境因子(ダニ・ホコリなど)が加わって起きます。

 アトピー性皮膚炎の症状ですが、最初は赤くなり、水ぶくれやブツブツが顔、体、手足にでき、かきむしるとジクジクしてきます。また、慢性期になると皮膚がごわごわと分厚くなる苔癬化や、色素沈着が見られるようになります。アトピー性皮膚炎は患者さんの年齢により「小児アトピー性皮膚炎」と「成人アトピー性皮膚炎」に大きく分けられます。
 小児アトピー性皮膚炎は乳児期に頭、顔にブツブツができる「乳児湿疹」として始まるのが特徴的です。アレルギーのもととして「離乳食の卵」などの関与も考えられていますが、成長とともに学童期までに自然に治ることが多いものです。一方、成人アトピー性皮膚炎は近年、激増しています。室内環境の気密化によるダニやハウスダスト(ほこり)の関与が示唆されています。発疹が顔、首、胸、背に出て、特有の赤ら顔(難治性紅斑)になるのが特徴的です。

 アトピー性皮膚炎の基本的治療はステロイド剤を塗ることです。最も重要なことは発症部位に応じてステロイド剤を医師の指示通り使うことです。皮膚の薄い顔や首では刺激の弱いものを。腕やふとももなどには強いものを。そして手足のように皮膚の極めて厚いところでは最も強力なものを使用します。そして症状に応じてステロイドの強さを変えて保湿剤を併用したり、最近開発された非ステロイド系免疫抑制剤のタクロリムス軟膏など、副作用の少ないものに切り替えていくのが一般的です。アトピー性皮膚炎は慢性疾患であるので、一時的な効果にとらわれず、うまく病気と付き合っていきたいものです。
こちらの特集は神奈川新聞に掲載された『大丈夫ですか?心と体』を当院ホームページ用に再構成したものです

 

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