慌てず様子の観察を~熱性けいれん~

              
           
   
          
        小児科 部長
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 『熱性けいれん』は38度以上の発熱に伴って起こるけいれん(ひきつけ)です。『髄膜炎、脳炎、下痢や代謝異常によるけいれんは除く』とされています。
 日本では小児の3~8%にみられます。年齢は6カ月から5歳までですが、初めて熱性けいれんを経験する年齢は80%が3歳までで、ピークは1歳代です。 原因は不明ですが、熱(風邪によるものが多い)が急に上昇する際に起こることが多く、発熱の初日がほとんどです。発熱が数日続いても熱性けいれんを繰り返す頻度は低く、約15%です。

 熱性けいれんには遺伝傾向があります。熱性けいれん児の父親の40%、母親の25%に小児期に熱性けいれんの経験があります。ごく一部(数%)はその後、てんかんを発症します。 けいれんの様子は突然、白目をむき、体や手足を突っ張ったり、ガクンガクンとけいれんをさせますが、ほとんどは数分以内でおさまります。
 また、熱性けいれんで死ぬことはありません。慌てずに対処してください。衣服を緩め、周囲の危険物を取り除きます。頭を体よりやや低くし、全身を横に向けます。歯を食いしばっているときでも口の中に物を入れないでください。窒息したり口の中を傷つけることがあります。 可能な限り体温を測り、けいれんの様子(全身か。半身か。黒目の向いている方向はどうか。持続時間など)を観察してください。

【緊急に医師を受診する目安として】
(1)けいれんが5分以上続く
(2)短時間にけいれんを繰り返す
(3)けいれんを意識が戻らない
(4)6カ月未満の乳児の場合
などがあります。
 別の発熱疾患で、熱性けいれんを再び起こす率は約30%で、そのうち20~30%が3回目の熱性けいれんを起こします。熱性けいれんを再発する可能性がある場合には、発熱時にけいれん止めの座薬を予防的に使用する場合があります。詳しくは主治医の先生にご相談ください。
こちらの特集は神奈川新聞に掲載された『大丈夫ですか?心と体』を当院ホームページ用に再構成したものです

 

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