糖尿病網膜症

              
           
   
          
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  Aさんは58才の女性です。「最近物がよく見えなくなった」と眼科を受診されました。
「半年ほど前から視界の一部に影のようなものが出たかと思うと、自然に消えたりしていた。」とのこと。以前は1.2だった視力が0.2まで落ちていました。
 眼底を検査すると網膜に網目のように走る血管のあちこちに出血が認められ、一部大きな出血(硝子体出血)があり、Aさんの視界を大きく遮っていました.典型的な糖尿病網膜症の所見です。 血糖値を測ってみると、100ml当たり110mg未満(空腹時)以下が正常とされる数値が、何と500を超えていました。これにはAさんもびっくり!これまで糖尿病であることなど全く知らなかったといいます。
 ともかく内科医に連絡してただちに入院してもらい、治療を開始しました。血糖値を下げる治療だけでなく、腎障害や動脈硬化など、全身に生じてくるさまざまな合併症のチェックも必要です。

 糖尿病網膜症は、慢性的な高血糖状態によって網膜の微小な血管が侵される代表的な合併症です。現在、わが国で成人が失明する原因の第一位となっています。網膜症初期には、眼底に比較的小さな出血が認められますが、この程度では視力にほとんど影響しません。
 しかし、やがては網膜の血管が閉塞して血液が流れなくなり、視力を脅かす様々な病変が生じてきます(増殖網膜症)。
糖尿病網膜症の対策は何と言っても早期発見・早期治療です。糖尿病は症状がまったくないことが多いのです。Aさんのように糖尿病の検査を受けたことがない場合には、気づかないうちに合併症が進行していることも珍しくありません。
健康診断はきちんと受け、糖尿病と診断されたら症状がなくても定期的に眼科を受診し、眼底検査を受けることが大切です。
 万一、網膜症が出現しても比較的早期であれば、網膜をレーザーで焼く治療(網膜光凝固法)を行うことでその後の視力を維持することも可能です。 さらに病状が進行した場合、失明を防ぐために手術(硝子体手術)を行い、出血や視力障害の原因となっている病変を取り除きます。「体調が良いから」と決して過信されず、「検査結果」に十分ご注意を!
こちらの特集は神奈川新聞に掲載された『大丈夫ですか?心と体』を当院ホームページ用に再構成したものです

 

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