生活習慣病2 痛風・高尿酸血症

               
   
        
        勤労者予防医療センター所長
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 痛風とは体液中で尿酸が多くなり過ぎたために、尿酸が関節などの組織に結晶として出現し、そこで炎症が起きている状態です。起こりやすいところは足の親指や踝(くるぶし)、踵(かかと)、足背などの関節ですが、膝、手の指、肘などにも起こります。痛風発作は前兆として局所の違和感を伴うがあります。その後、激しい痛みに続いて発赤、腫脹が現れます。発熱することもあります。7~10日ほどで軽快しますが、尿酸値が高いまま、放置すると、痛風発作を繰り返し、慢性の関節炎となり、痛風結節ができます。

 尿酸値が高いと、腎臓の尿細管で尿酸が結晶として出現して、尿細管を詰まらせたり、尿細管の周囲の間質に尿酸結晶が沈着したりするので、腎臓が悪くなります。これが痛風腎です。また、尿中で尿酸の結晶ができると尿路結石を起こします。
 尿酸は細胞の核を構成するアデニンやグアニンなどのプリン体の分解産物です。食事の影響をうけますが、体内の細胞の核の分解でもできます。その多くは尿に排泄されますが、一部は、便にも排泄されます。尿酸が過剰にできたり、腎臓からの排泄が悪くても尿酸は高値となります。

 痛風・高尿酸血症は生活習慣や嗜好と密接に関係しているので、まず生活習慣を改めることが基本です。肥満の人は腎臓からの尿酸の排泄が悪かったり、尿酸が過剰に産生されたりしています。食事療法では、まず摂取エネルギーを適正化し、肥満があれば解消します。そして、動物の内臓、魚の干物、乾物などのプリン体を多く含む食品を極力控えます。
 尿が酸性に傾くと尿酸結石ができ易くなるので、尿を酸性にさせる動物性蛋白質を控え、尿をアルカリ化する野菜・海草類を多く摂取するようにします。十分な飲水も必要です。
 アルコールを飲むと、腎臓からの尿酸の排泄が低下し、体内のプリン体も多く分解されるので、アルコールは摂取制限が必要です。高尿酸血症に合併しやすい肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの改善のために、軽い運動を毎日食後1時間以降に行うことが望まれます。生活習慣を改善しても、尿酸値が適切にコントロールされない場合には薬による治療も必要です。
こちらの特集は神奈川新聞に掲載された『大丈夫ですか?心と体』を当院ホームページ用に再構成したものです

 

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